2010.05.26
実体測定の依頼
いつもお世話になっているO社より、実体測定のご依頼がありました。
ADC12のアニール処理で、0.028ミリ前後の気泡(ス)が発生するのを、温度条件を変えて0.02ミリ以下にしたいとの要望でした。
現在の熱処理温度より下げて、時間は現在と同じものと短いもの、長いもので実体測定をしてデータを出す予定です。
温度が低い場合には、長時間入れても大丈夫なはずで、品質のバラつきも無くなり安定するのですが、コストの点から考えると時間を短くする必要があり、その見極めをしていきます。
アルミニウムの熱処理は、JISの規格が基本なのですが、「品質」「納期」「コスト」などを総合的に判断して熱処理温度と処理時間を決める必要があります。
アルミ熱処理に限らず、鉄などの熱処理も同様に、量産に入ると条件変更は出来なくなりますので、最初の温度条件の見極めが大変で手間もかかります。
様々な材質・形状のアルミニウム製品の熱処理を行ってきたノウハウで、今後もお客様のお役に立てるように努力していこうと思いますので、よろしくお願いいたします。