2011.07.29
熱処理の試験
今週も、アルミ熱処理の実体試験を行いました。新製品の実体試験は、条件出しをするために量産前に数回行う場合があります。
例えば、
「雰囲気温度を500℃に設定して実際の様子を見たい。」
という場合と、
「品物の温度を500±5℃にするための雰囲気温度の設定を決めたい。」
という場合があります。
前者の場合には、結果を見てその後はそのまま熱処理を行ったり、あるいは単純に雰囲気温度の設定を少し変更します。
後者の場合は、実体試験を行っている間はずっとオペレーターが実体の温度を最適化するために雰囲気温度の設定を微調整します。
そのため、後者の場合には最終的な雰囲気温度が決定されたあとに再びその設定温度で実体試験を行って再確認することもあります。
熱処理の場合、炉内へどのように入れるかによって内部の温度分布がかなり変わりますので、製品のバラツキをなくす熱処理を量産品で行う場合には最初の段階で最適な熱処理方法を決めておくことが必要です。
弊社では、お客様と打合せをしながら最適な熱処理を行っております。
少量の製品の熱処理も可能ですので、お問い合わせ等がございましたらお気軽に連絡をいただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。