2012.05.24
アルミニウムの丸棒の熱処理
アルミニウムの丸棒、あるいはパイプは、普通に溶体化処理(T4やT6の焼き入れ)をすると大きく変形します。
基本的には炉の中に立てて入れて、水冷をするときにも立てた状態になります。
過去に、横に置いたりナナメにしたりと色々と実験をしてみましたが、変形をしないようにするのは少し工夫が必要です。
現在は、大抵はまとめてハリガネで縛っていますが、他のやり方もあります。
基本的には、ガッチリと固定して熱処理をした方が変形は少なくなります。
しかし、厚さが1ミリなどの薄い板の場合には固定をしても変形が大きくなるため、水冷後に叩いて修正することになりますが、元の通りの板にするのは大変です。
また、ある程度の厚みがあっても大きなものですと、やはり歪が生じます。
熱処理のご依頼につきましては、その都度、変形の有無の予想と対処方法等のやり方についてお話をさせていただければ幸いです。
今後も高品質のアルミ熱処理を心がけていきますので、よろしくお願いいたします。