2019.02.13
硬さ測定について
アルミニウムの熱処理において品質の合否判断のひとつとして硬さという基準があります。
弊社では、硬さを測定するとき、ロックウェル(HRB)とブリネル(HB)の硬さ試験機を使用し測定しております。ロックウェル試験機は、小さな球を製品に押し当てて出来たくぼみの深さを求める方法です。ブリネル試験機は、10ミリの鋼球を500kgの重さで押し付けて出来たくぼみの直径を拡大鏡で測定し換算表から硬さを求める方法です。
製品の形状によっては硬さ試験機では測定出来ない物もあります。板状の製品で厚さが数ミリ程度の物やネジなどは測定が困難です。場合によっては、弊社の設備のバンドソーを使用して製品を切断して測定を行います。製品の内部と外部の硬さを測定する場合にも切断して測定をします。ただ、切断してしまうと製品として使用できなくなってしまいます。また、製品に測定痕がついては困るお客様もいらっしゃいます。その場合は、製品と同じ材質のテストピースを一緒に熱処理をして、測定を行います。テストピースを測定した場合、製品を測定するのと同じような測定結果になっております。測定場所や測定方法など、事前にお客様に確認をし、お客様からの指定で決めております。お客様のご希望によっては、熱処理前後にて硬さ測定を行う事も可能です。
硬さ測定の方法などで、何かございましたらいつでもご連絡いただければ幸いです。宜しくお願い致します。