2022.06.22
焼鈍(焼きなまし)処理について
おかげ様で毎日、アルミニウム熱処理のご依頼や御見積のお問合せをいただいております。その他にも、アルミニウム熱処理についてのご相談を多くいただており、スタッフ一同感謝しております。
ここ最近、焼鈍(焼きなまし)処理のご依頼や御見積のお問合せが増えております。お客様から「アニール処理と図面には書いてあるのでアニール処理をお願いします。」と言われる事がありますが、アルミニウム熱処理の場合には、焼鈍(焼きなまし)処理かT5処理のどちらかです。
焼鈍(焼きなまし)処理は、熱処理をする事で製品が柔らかくなります。他に応力除去や歪みの除去もあります。製品の加工前に柔らかくして加工しやすくする目的などで熱処理を行います。焼鈍(焼きなまし)の処理温度は、材質にもよりますが、約350~420℃くらいで炉冷か空冷になります。炉冷とは、約350~420℃に加熱後、炉の中で約200~260℃ぐらいになるまで冷めてから取出します。空冷とは、約350~420℃に加熱後、炉から取出してエアブローなどで冷まします。
T5処理は、応力除去や歪みの除去だけを目的として行います。T5処理の処理温度は低めで、焼鈍(焼きなまし)の処理温度は高めにになります。
従来の焼鈍(焼きなまし)処理よりも更に硬さを柔らかくしたいという場合や少量で試してみたいなどご要望がございましたら、いつでもご相談をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。