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昇温時間と保持時間について

2018.02.28
昇温時間と保持時間について

アルミニウムだけではなく、熱処理全般についても同様ですが、昇温時間+保持時間=加熱時間ということが言えます。

昇温時間というのは、例えば500℃で熱処理を行う場合に、500℃に到達するまでの時間です。

保持時間というのは、500℃で5時間保持する場合に、500℃に達してからその温度でキープを続けた時間です。

表記としては、500℃×5Hとしています。

また、温度公差が±5℃という場合は、500℃±5℃×5Hとすることもあります。

連続炉と違ってバッチ式の炉ですと、加熱された製品を炉から取り出した後に別の製品を入れます。

その為、すでに炉が充分に暖まっているところに製品を入れることなりますので、製品を入れた時の炉内温度は300℃前後ぐらいになり、そこから更に加熱することになります。

それとは違い、炉の温度が上がっていない場合には、室温から加熱することになります。

前者の場合には500℃に到達する時間は短くなり、後者の場合には遅くなります。

製品の大きさや数量で昇温時間は異なりますが、保持時間が一定であれば製品の品質には影響はありません。

アルミ熱処理でご不明な点などございましたら、いつでもお問い合わせいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。