2021.10.27
アルミ製品の矯正
弊社では、アルミニウムの熱処理だけではなく矯正作業も行なっています。
「矯正」は、熱処理を行なった際の変形や、製品を加工した時の反りなどを修正するものです。
熱処理を行なった時の変形は、溶体化処理をしている時、500℃ぐらいに加熱をして保持をする時に熱の影響や自重によって起こるものと、水を使った急冷の時に起こるものとがあります。
作業は、ハンマーや油圧機械による修正を行ないますが、時間が経過すると徐々に硬くなり、矯正がやりにくくなったり製品が割れてしまうことがあるため、基本的には水冷後すぐに作業を終わらせるように計画します。
ただし、製品によっては時間を置いてから矯正をしても大丈夫な物もあります。歪み取り等でT5作業の時は熱処理後、時間をあけての作業でも大丈夫です。
製品のサイズも大きい物から小さい物まであります。それに合わせて使うハンマーも変えていきます。
大型のサイズの場合、油圧式の機械で矯正も可能ですのでお気軽にご相談いただけたらと思います。
宜しくお願い致します。