2025.01.15
熱処理による、変形について
アルミニウムの熱処理で、溶体化処理後に変形することがあります。
高温から急冷すると目に見える形で変形する場合もございます。
「歪取り」と言われるアニール処理やT5処理などの場合にも変形が起こりますが、それは目で見てもわからないレベルの場合が多いです。
製品の形状にもよりますが、2000系・6000系・7000系は変形は少ないのですが、板状で厚みが薄いと変形が起こりやすくなります。
変形を防止するために、鉄板で挟んで熱処理をおこなう事もありますが、鉄板を外すと変形しています。
熱処理による加熱で変形する場合もございますが、主に急冷するとき変形してしまいます。
変形を抑える為に、冷却のスピードを遅くすると変形は少なくなりますが、硬度が低くなってしまうため、薄い板状の製品の熱処理は色々と工夫が必要になります。
熱処理後の加工によっては、多少の変形は大丈夫なときもありますが、最近は加工しろの少ない製品が増えています。
アルミニウムの熱処理について、ご不明な点などございましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(記事作成 横田)