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アルミニウム鋳物の矯正のタイミングについて

2013.10.31
アルミニウム鋳物の矯正のタイミングについて

アルミニウムの鋳物を溶体化処理した場合に、変形が起こる場合があります。

これはやってみないとわからない場合もあります。また、製品が完成したときの許容寸法内であれば変形しても問題無いというケースもあります。

矯正を行うタイミングは、生材(F材)のときに行う方法と、溶体化処理で急冷した直後に行う方法が一般的です。弊社では、主に後者の方法で行います。

溶体化処理を行った直後は、硬さがまだ若干柔らかめなので、そのタイミングで矯正を行うとスムーズです。ハンマーで叩いたり、自社で製作した油圧の矯正用の機械を使用します。

だいたいですが、溶体化処理後に4時間以内であれば比較的やりやすい状態になっています。それ以上の時間が経過するとだんだんと硬くなっていき、場合によっては割れてしまうこともあります。したがって、なるべく矯正は溶体化処理後4時間以内を目処にしています。

矯正を行った後は、普通に焼戻し(人工時効硬化処理)を行います。

溶体化処理を行わないT5処理での矯正の場合には、熱処理を行う前にハンマー等で叩いて寸法を出してからの熱処理になります。

矯正に関しては、「矯正基準書」を作成してお客様に確認をいただいてからの作業となります。また、矯正の作業の立会いをしたいというご希望がある場合には、それもお受けしております。

その他、矯正に関しての御質問等がございましたら、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。