2014.01.30
炉の内部の温度測定
炉の内部の温度を測定するときには、温度センサーの熱電対(ねつでんつい)を炉の中に入れます。
そして、熱電対の先端部分の温度が記録されます。アルミニウム製品の熱処理の実体(実態)測定の場合には、アルミ製品に直接穴をあけて差し込みます。だいたい、15~20ミリぐらいの深さです。穴に熱電対を差し込んだ後は、動かないように固定します。
写真は、熱電対のデータを直接パソコンに取り込んでリアルタイムで確認しているところです。
通常は、データロガーを使用してコンパクトフラッシュカードに記録をして、その後データをパソコンに取り込みます。
データを取得するタイミングは、通常は1分に1回です。タイミングを短くすることも可能ですが、その場合にはデータの量が多くなります。通常はだいたい1分に1回ぐらいで十分な記録を得ることが出来ます。
溶体化処理では加熱後に水冷を行いますが、水冷についてはお客様と相談してデータを取るか取らないかを決めます。
データを取る場合には線をつなげたままで水冷作業を行いますので、作業をするスタッフが必要になります。それと、水冷の場合にはデータを取得するタイミングは1秒に1回などの細かい時間で確認することをオススメしています。
高温から何度で水冷されたか、そしてその冷却スピードはどれくらいかを確認することが可能です。
実体(実態)測定については、ご希望があればいつでも行うことが出来ますので、何か御質問等がございましたらいつでもお気軽にご連絡をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
2014.01.23
アルミ熱処理製品の梱包について
弊社では、基本的にお客様からお預かりをしたときの荷姿でアルミ製品を出荷しております。
ロットが分かれているものは、ロットを混ぜないように熱処理を行っておりますので、出荷するときにも分けて梱包をしております。
細かい部品などでロットを分けて熱処理をすることが大変な場合には、その都度ご相談をさせていただきます。
また、アルミニウムの板や丸棒、パイプなどでキズ防止のビニールで覆われている場合には熱処理をするときに剥がしますが、元の通りにすることが困難なため、それについてもご相談をさせていただいております。
熱処理を行うときに表面の小さなキズがついてしまいますが、まったく傷がつかないような方法もできます。
その他、梱包や荷姿について何か御質問等がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。
2014.01.16
ISO9001の定期審査が無事に終了いたしました。
きのうは、認証を取得しているISO9001:2008の定期審査が行われました。
「重大な不適合」は、いつも通りありませんでした。
ISO9001は2006年3月に認証を取得していますので、もうすぐ8年になります。
会社の中ではISO9001もすっかり定着しています。弊社は、書類を簡略化することを心がけているのと、作業者が理解しやすい形式になっています。
そのため、審査の方に「◯◯の書類が無い。」と言われることもありますが、書類のタイトルよりも中身を見て頂いてISO9001に適合しているかどうかを判断していただいています。
実際に現場で役に立つ書類、品質を確立するための書類、不要な項目の無いシンプルな書類を作成するようにしています。
特に現場作業ではパッと見てすぐに理解できることが重要ですので、そのための工夫も大切です。
つまり、ISO9001に合わせたシステムではなく、弊社のシステムがISO9001に適合しているかどうかを審査していただいています。
もちろん、ISO9001の規格については英語の原文を含めて理解するように務めています。
ISO9001の2008版になってからは、会社の実際の運営に沿った形での審査がスムーズになったと感じます。
常にお客様に安心していただけるように、そして更に期待をしていただけるような会社を運営しております。
アルミニウムの熱処理において、品質・技術・納期のトップレベルを目指していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
2014.01.09
矯正の手順書について
アルミニウムの熱処理を行うときに、矯正作業を行う場合があります。
それは、溶体化処理における変形を修正したり、鋳造した製品を規定の寸法にするご依頼があったときなどに行います。
矯正作業を行うときには、出来る限り事前に「矯正手順書」を作成して承認をいただくようにお願いしております。
「矯正手順書」は、どの面にどのスキマゲージを使用するか、ガタツキはどこを見るか、直角を見るかどうかなどがわかるようになっています。
お客様から仕様をお聞きして、弊社の社内で作成いたします。
そして承認を得てから作業を行います。
もしお急ぎの場合には承認を得ないで作業を進めることもありますが、それについてはご相談の上でご指示をいただくような進め方でお願いさせていただいております。
矯正作業などのご質問もいつでも承っておりますので、よろしくお願いいたします。
2014.01.01
あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
昨年中は、大変お世話になりありがとうございました。
本年もまた、お客様に満足していただけるようなアルミの熱処理を行っていきます。
よろしくお願い申し上げます。