2014.07.31
夏季休業のお知らせ
いつもお世話になっております。
弊社の夏休みは、
8月13日(水)~8月17日(日)
となります。
この間、お急ぎのものなどがございましたら、ご連絡をいただければ熱処理を出来るかもしれませんので、まずはご相談をいただければと思います。
できるだけ早くご連絡をいただければ、予定を立てやすくなりますので、ハッキリと決まっていない場合でも事前にご連絡をいただければ幸いです。
メールでのお問い合わせについては、休み明けの18日(月)以降のお返事になる場合があります。
よろしくお願いいたします。
2014.07.24
工場見学について
弊社のアルミニウムの熱処理の工場は、いつでもご見学可能です。
また、熱処理をするときに立ち会いをすることもできます。
製品の炉への入れ方、出し方、検査工程なども工場内で見ることが出来ますので、ご希望があればいつでもご連絡をいただければと思います。
自社製品だけでなく、他社の製品についても見ることができます。
一部、秘密保持契約をしている製品についてはシートを掛けたり熱処理条件を見えないようにしているものがありますが、他の製品は御覧頂いて大丈夫です。
写真につきましては、他社の製品に関しては撮影されないようにお願いをさせていただいておりますが、設備に関しては撮影可能です。
その他、何かご希望などがございましたらいつでもご連絡をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
2014.07.17
水温の管理と記録について
アルミニウムの熱処理において、溶体化処理のときには高温から一気に急冷をすることになっています。
弊社では、水槽に水を入れて、そこで冷却を行っています。メインの水槽は約8トンの水量です。
製品によっては冷却の際の水温が50℃以下という指定があったり、逆に50℃以上という場合もあります。
水温を低くするときには水を加え、高くするときにはヒーターを使います。溶体化用の炉が水槽をはさんで2台あるので、1台で水冷して水温が上がったタイミングでとなりの炉から製品を取り出して水冷する場合もあります。
水冷の温度については、水が何度のときに冷却を開始したかという記録を取る要望があるときには記録します。また、冷却のスタートと終了時点の水温の記録が必要な場合には、それも可能です。
水温自体の記録は、デジタルデータで24時間常に自動的に記録されています。
水温に関しては、例えば鍛造品は低い方が硬さが出ますし、鋳物は高いほうが変形が少なく割れにくいということがあります。
製品の形状や積載のやり方によっても適切な水温は変わってきます。
不明な点などございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。
2014.07.10
焼きなましの炉冷について
焼きなましは、焼鈍(しょうどん)とも呼ばれ、歪み取りや応力除去と呼ばれる内部応力の除去や、硬さを柔らかくする軟化を目的に行います。
アルミニウムは合金の種類によって熱処理の温度が異なります。
また、その目的によって冷却方法も異なります。
加熱後にすぐに炉から取り出す場合と、炉の中でゆっくりと冷却する場合があります。
前者は主に歪み取り、後者は主に柔らかくすることを目的とします。もちろん、柔らかくなるときに歪みもなくなります。
炉の中での冷却に関しては、例えば2014,2017,2024,2219などは約410℃で2~3時間加熱保持した後、260℃の温度に下がるまでは炉の中に入れたままにしておきます。
また、その冷却速度はゆっくり行うことが推奨されます。
冷却速度の目安としては、1時間に30℃以下となります。つまり、410℃が最初の1時間で410~380℃の範囲になるようなスピードです。
炉の中に入れる量により、このコントールは手動で行う場合があります。少量の場合は炉内の温度が下がるスピードが速くなるため、場合によってはヒーターで加熱しながら冷却をする場合があります。
また、炉内に数百キロのアルミニウムを入れた場合には冷却スピードが極端にゆっくりになるため、少し扉を開けるなどの工夫も必要です。
製品の形状や量などによって、常に最適な熱処理を行っています。
熱処理に関するお問い合せは、いつでもお気軽にご連絡をいただければ幸いです。
2014.07.03
アルミニウムの腐食について
アルミニウムは一般的には錆(さび)に強い金属と思われているのではないでしょうか。
1円玉、台所のアルミホイル、ジュースのアルミ缶など、いつも綺麗で錆とは無縁の印象です。
錆(さび)というのは鉄だけに使われる用語ということも聞きますが、金属の色が失われて黒っぽくなると「錆びる」という表現をする人も多くいます。
通常は、アルミニウムについては「腐食する」と言っていますが、屋外に放置して雨に濡れたりすると黒くなったり白くなったりブツブツが出来たりします。
アルミニウムの性質としては、表面に無色透明の酸化皮膜が形成されることです。錆も酸化ですが、アルミニウムも酸化しています。違いは色具合です。
ただ、アルミニウムは他の元素を混ぜあわせて合金にすることが多く、その影響で腐食しやすい合金になります。
機能に影響が無くても外観が気になる場合がありますので、アルミニウムの製品としては避けたいところです。
その理由から、弊社では屋外への一時置きやトラックへの積み下ろし、そしてもちろん配送中にも雨に濡れないように注意をして作業を行っています。
また、溶体化処理で水冷をするときの腐食の影響についても心配をされるかもしれませんが、すぐに乾燥するために問題はありません。
1度腐食してしまうと、元に戻すのは大変なため、常に注意をして取り扱いを行っています。
アルミニウムの熱処理に関するお問い合せは、お気軽にご連絡をいただければと思います。
よろしくお願いいたします。