2014.08.28
アルミパイプやアルミ板の保護シールについて
アルミパイプやアルミ板には、キズ防止の保護シールが貼られている場合があります。
熱処理を行う場合には、これらをつけたままですと焼けて付着して焦げつくことになりますので、シールを剥がして熱処理をします。
熱処理炉に入れるときには、製品同士が当たってキズがつくことがありますので、細かなキズもNGの場合には事前に打合せをして表面を保護しながら炉内に入れるようにしています。
また、出荷時には保護紙やビニールなどで包むことも要望があれば行っておりますが、それらについては別途御見積をさせていただいております。
ビニールの保護シールではなく、保護シートの場合には、出荷時にはそれを再利用することができますので、可能であればそのような梱包にしていただけると幸いです。
これらの熱処理について、何か御質問等がございましたら、お気軽にご連絡をいただければと思います。
2014.08.21
熱処理済の製品の保管場所について
アルミニウムの熱処理において心配される点のひとつに、
「熱処理を行ったかどうかの判断が見た目ではわからない。」
ということがあります。
T6の熱処理を行ったものであれば硬さを測定すれば判別できるのですが、T5の熱処理などでは判別が出来ません。
T6の場合は鍛造品などで熱処理後に色が変わるものはありますが、T5のときは熱処理の前後でまったく見た目は変わっていません。
そのため、弊社では入荷したときから「管理シート」をロットごとに作成して製品と常に一緒にして管理をしていて、熱処理が終わった製品には「熱処理済」の札をつけて識別しています。
また、炉が設置してある工場のとなりには熱処理前の製品を置く倉庫と熱処理後の製品を置く倉庫がそれぞれあります。
この写真は、熱処理済の製品が置いてある倉庫の写真です。建物には「出荷倉庫」という表示がされています。
ここに熱処理を終えた製品を保管しています。
熱処理を行った製品かどうかについては、常に状況を把握しながら「今、どのような状況なのか」を識別しながら作業を行っています。
溶体化処理が終わった製品、そしてそこから矯正を行ってから時効硬化処理を行うなどのすべての工程について常に「管理シート」にて、作業者や作業日時などを記録しながら作業をしています。
お客様からお預かりした製品は、常に大切に扱わさせていただいておりますので、安心して熱処理をお任せいただければと思います。
不明な点やご質問等はいつでもお受けしておりますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。
2014.08.07
熱処理用の治具について
アルミニウムの熱処理を行うときに、弊社では鉄やステンレス製のパンチング板で作ったカゴに製品を入れます。
また、場合によっては専用の熱処理用の治具を製作しております。
カゴにうまく入らない場合やキズ・ダコンや変形の心配があるとき、1回の熱処理の数量を増やしたいとき、内部の空気の対流を考えて温度分布を良いものにする場合などには、専用の治具を作成しています。
治具の制作費用については、既存のものを改造したり、新規に作成したりといろいろなケースがありますので、その都度ご相談をさせていただいています。
簡単な改造であれば無償で行うこともあります。
また、量産品の場合に製品の熱処理単価に上乗せをする場合もあります。
いずれの場合も、事前にご相談をさせていただいております。
治具に関しては、弊社の社内で製作を行ったり、外部の業者にお願いをすることもありますが、お客様の方で手配をされることも可能です。
どのようなことでも、出来る限りお客様のご要望をかなえるようにしていきたいと思いますので、お気軽にお申し出をいただければと思います。
よろしくお願いいたします。