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アルミニウムの焼鈍(焼きなまし)について

2015.04.29
アルミニウムの焼鈍(焼きなまし)について

アルミニウムの合金の焼鈍(焼きなまし)については、材質ごとに標準の温度と保持時間の条件があります。

材質によっては条件が無いものもありますが、例えばA6061は約415℃で2~3時間保持した後、空冷か炉冷になります。冷間加工や熱処理の影響を除去するだけであれば、345℃に加熱後に炉から出して終わりです。

T6やT5などの質別記号では、Oとなります。焼鈍(焼きなまし)をしたものをO材と呼ぶこともあります。

焼鈍(焼きなまし)の目的は、材料を柔らかくすることの他に、残留応力の除去などもあります。目的によって温度条件も異なってきます。

また、あらかじめ決められた温度条件よりも高温にしたり低温にすることで、従来の出来上がりと異なった性質にすることも可能です。

例えば、温度を高くすることによって、アルミニウム合金の硬さが従来よりも柔らかくなる場合があります。

目的の硬さを実現するために、温度や保持時間、冷却時間を変えてテストをすることもありますが、色々な変化があります。

従来の焼鈍(焼きなまし)の熱処理よりも、更に硬さを柔らかくしたいという場合や、あまり柔らかくしたくない、というようなご要望がありましたら、ご相談を承りますので、ご連絡をいただければ幸いです。

実験してみないとわからないことが多いのですが、テストを行うことは可能です。

よろしくお願いいたします。

2015.04.22
ゴールデンウィークの休日について

ゴールデンウィークの営業日についてお知らせをいたします。

弊社の社内カレンダーでは、5月2日(土)までは営業日で、5月3日(日)から6日(水)まではお休みで、5月7日(木)から営業となります。

その期間内で、お急ぎのアルミの熱処理のご要望がある場合には、あらかじめご連絡をいただければ対応できるようにしたいと思いますので、できれば早めにお知らせいただければ幸いです。

ゴールデンウィークの期間中は、機械のメンテや冷却用の水槽の掃除等で出勤しているスタッフがいる場合もございますので、急なご用件なども、とりあえずご連絡をいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

2015.04.15
アルミ熱処理炉の温度制御について

弊社のアルミニウムの熱処理炉の熱源は、すべて電気となります。

ガスや油と違い、細かな温度の管理が容易になります。

そして、円柱型の丸型炉は、中のヒーターの取り付けが上中下の3ゾーンになっていて、それぞれ別の回路になっています。

上・中・下の3ゾーンで温度を別々に制御することにより、炉内の温度分布を良好に保つことが可能です。

そして、そのために熱電対(ねつでんつい:温度センサー)も、上・中・下の3ゾーンにそれぞれ入っていて、温度の記録計も3ゾーン分が記録されます。

通常は、上・中・下では上部の温度が1番遅く温度が上がっていきますので、上部の温度が設定温度になったら保持を開始するようにしています。

保持に入ると、上・中・下の温度は、ほぼ±5℃以内に入ります。

また、電気炉の出力を変えることにより、昇温時間をコントロールしたり、炉内の温度分布のバラツキを抑えることなども可能です。

元々は、炉の製造メーカーですので、すべて自社設備の電気炉です。

そのため、炉の特性などもよくわかっていますので、それぞれの製品に最適な熱処理方法の御提案をさせていただいております。

よろしくお願いいたします。

2015.04.08
冷却水について

たまにご質問を受けますが、

「冷却水は何を使っていますか。」

「冷却水はどのように管理されていますか。」

という点についてご説明させていただきます。

まず、冷却水は普通の水です。第一工場は井戸水(地下水)で、第二工場は水道水です。鉄の焼き入れと違い、アルミニウムの熱処理は単純に冷却をするだけですので、軟水の必要は無く、また添加剤なども入れておりません。水が少なくなれば、普通に足しています。

そして、水温の管理ですが、温度センサーを水槽の中に入れて工場の壁に大きくデジタルで表示するようにしています。

次に入れる品物によって、水温を下げるときには水を足し、水温を上げるときには水中ヒーターで温めます。

水面の管理については、水位の目安がありますので、それを下回る場合には水を足しています。

また、溶体化処理の水冷却のときには、水槽の中をスクリューか水中ポンプで撹拌し、上下の温度差をなくすようにしています。

その他、もし何か疑問に持たれることがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。