2016.04.27
熱処理の矯正について
アルミの熱処理で矯正作業を行うものがあります。矯正作業はT4,T6の場合は溶体化処理から水冷後に行います。
ガタツキや寸法を確認しながら定盤の上にて、小ハンマー、大ハンマー、油圧機器で修正を行う作業です。
今週は小物の矯正がありました。矯正のためのブロックを4点に置きガタツキを確認して、0.5mm以内に修正をしました。
矯正作業は時間が経過すると硬くなり、割れたりしてしまうので、水冷後4時間以内を目標に迅速に作業を行なっています。
矯正作業など、熱処理に関するお問い合わせなどございましたら、お気軽にご連絡いただければと思います。
宜しくお願い致します。
2016.04.20
小丸炉について
最近、小丸炉で処理する製品の入荷が続いています。主に小さな製品です。
小丸炉の寸法は、Φ850✕1350mm。使用するバスケットの寸法は、Φ760✕620mm✕2段。形状にもよりま
すが、約300kgまで可能です。
試作品で少量の場合や小さな製品などの処理の時に小丸炉を使用しています。
もし、数が少ない場合には、空気を温めることになるのでもったいないのですが、1個でも熱処理が可能です。
小さな製品で変形やキズ・ダコンを防ぐ為に加重がかからないよう、1段ごとに専用の治具を使用したり、
グラスファイバーの布を使用したりしています。
1個でも熱処理出来ますので、少量の場合や小さな製品や試作品など、どのような場合でもお気軽にお問合
わせいただければ幸いです。宜しくお願いいたします。
2016.04.13
熱処理作業データについて
弊社では、お客様の御希望に応じて、アルミ熱処理の作業データを作成しております。
熱処理を行なった作業日・処理条件・合金名・製品名・数量・硬さ測定値を作業成績表へ記載し、提出いたし
ます。
また、熱処理の温度と時間を記録したチャート紙や、作業時に使用した熱処理管理シートのコピーを提出する
ことも可能です。
熱処理管理シートへは、入荷から出荷までの作業工程の日時の他、使用した設備や作業者名がわかるように
記録しています。
記録の保管は、10年ですが、御希望に応じて延長することもできますので、お気軽にお問い合わせをいただ
ければ幸いです。
2016.04.06
熱処理時の変形について
アルミニウムの熱処理にはT6処理、T5処理など色々な種類がありますが、変形に関してはどの熱処理でも変形してしまう可能性はあります。
例えば500mm角の大きさの箱のような形状のものを熱処理して、寸法が1mm変化するとNGという場合もあります。
変形の度合いは形状や材質によって異なりますが、製造方法や製品の肉厚によっても変形の度合いが変わります。熱処理での変形は考慮して頂いたほうが良いと思います。
弊社では、変形を最小限に抑える為に熱処理の際、治具への製品の置き方、温度管理など考慮して作業を行なっております。
また、変形により寸法が規格外となってしまった場合には、ハンマーや油圧機器による矯正作業を行ない正常な寸法にことも行ないます。
アルミニウムの熱処理に関する質問等は、いつでもお気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。