2016.05.25
アルミのT4熱処理について
最近、材質は違いますが、アルミのT4熱処理の製品の入荷が続きました。
T4熱処理の目的は、機械的性質の向上・耐食性の向上などです。T4熱処理は、溶体化処理で水冷を行なった後、人工時効処理を行なわずに自然時効させる方法です。また、材質によっては、溶体化処理の
後、水冷ではなく、空冷の場合もあります。自然時効というのは、特に何もしない状態です。この場合、時効硬化は、時間と共にゆっくりと行なわれることになります。
アルミの熱処理は、目的に応じていろいろな種類があります。弊社では、アルミの様々な熱処理に対応しておりますので、ご相談等がございましたら、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。
宜しくお願いいたします。
2016.05.18
短納期の対応について
お客様から「アルミ製品の熱処理を超特急でお願いします」と言う御連絡をいただく事があります。
弊社では、アルミ製品全般の熱処理を行なっておりますので、条件が一緒であれば、他の製品との抱き合わせ処理にて、早く・安く処理を行う事が可能です。
また、あらかじめ入荷日時を教えていただければ、炉の予定を立てて、入荷当日に熱処理を行ない、T6の熱処理の場合でも翌日に出荷する事もできます。
炉の使用予約の場合でも、別料金はいただいておりません。
ただ、少量の場合で単独の熱処理の場合は、料金について御相談させていただいております。
出荷方法も、弊社の自社便(2t~6t)もございますが、御指定の運送会社へ依頼する事も可能です。
短納期の場合でも、いつでもお気軽に御連絡をいただければ幸いです。
宜しくお願いいたします。
2016.05.11
アニール処理について
アルミニウムの熱処理で、アニール処理の依頼をされるお客様がけっこういらっしゃいます。
また、図面にアニール処理と記載があるということで、それについてのお問い合わせも多くあります。
アルミ熱処理の場合には、アニール処理と図面にあった場合には焼鈍(焼きなまし)の事か、あるいはT5の熱処理のどちらかという場合がほとんどです。
焼鈍(焼きなまし)は、硬さが柔らかくなり、矯正作業や加工前に製品を柔らかくする目的などでおこないます。
T5処理の主な目的はひずみとりや応力除去で通常は硬さに変化はありません。
アルミニウム製品の場合、図面にアニール処理と記載がある場合にはT5処理を指す事が多くあるようですのですが、お客様には事前に確認させて頂いております。
熱処理の目的がハッキリしている場合には、材質に応じた温度条件などを弊社でアドバイスすることも可能ですので、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。