2016.09.28
ISO9001:2015の取り組みについて
ISO9001:2008からISO9001:2015へ改訂により弊社では、スタッフ全員でISO9001:2008からISO9001:2015の規格改訂のための勉強会を行なっています。
改訂によりISO9001:2015ではどのように規格がされISO9001:2008からどのように規格が変わるのかをスタッフ一人一人が理解を深められるように週一回行なっています。
勉強会の実施をすることにより作業手順書の作成、文書管理などを行い作業の効率向上をすすめることが出来ています。
また、品質目標、力量シートなど、スタッフ全員の品質への理解、技術の向上を行なっています。
ISO9001:2015への取り組みを行いスタッフのレベルアップをすすめて、今後とも安心してご依頼を頂けるようにスタッフ一同、切磋琢磨していきますので宜しくお願い致します。
2016.09.21
熱処理用の治具管理について
アルミニウムの熱処理設備には、バッチ式と連続炉と呼ばれる物があります。弊社の熱処理炉はバッチ式と呼ばれる物で、1回ごとに製品をまとめて熱処理する方法です。
バッチ式の熱処理炉の場合には、バスケットと呼ばれる網カゴにアルミ製品を入れて、バスケットごと熱処理炉に入れて加熱します。
熱処理用のバスケットは、鉄製かステンレス製ですが、加熱や冷却を繰り返しているので変形したり溶接が取れたりしてしまいます。弊社では、バスケットにもよりますが、3ヶ月程度に点検をして補修しています。
点検周期については、バスケットの治具ごとに異なっていて、使用頻度の高く傷みやすい治具は点検周期を短く設定しています。治具が壊れているのを発見してから直す場合には急ぎの仕事になってしまい計画が立てられませんが、点検
の計画を立てて作業を行えばスムーズに行うことが出来ます。そして、作業結果を記録に残して点検周期の見直しなどにも役立てています。
弊社では、必要に応じて治具の製作も行なっております。熱処理や治具製作などのご質問などありましたら、お気軽にご連絡いただければ幸いです。宜しくお願いします。
2016.09.14
電気炉の温度制御について
弊社のアルミニウムの熱処理は電気炉を使用しています。
ヒーターに電気を通して発熱させて加熱するのですが、その制御方法にはサイリスタを使用しています。
サイリスタを使用することによって、ONとOFFの動作だけでなく、設定温度に近づくにつれてヒーターの出力が弱まり、設定温度を超えないように温度調整されます。
また、加熱してから保持に入る時に一旦温度が設定を超えてから戻る、オーバーシュートと呼ばれる現象もなくなります。
加熱から保持に入るときにオーバーシュートが起こると、ON・OFF制御の場合、一瞬ですが雰囲気温度が設定よりも高くなるため、製品への影響も多少あるかもしれません。
そして、加熱するときの昇温時間ですが、あまり早くても炉内の雰囲気温度ばかりが上昇して製品の温度とズレが生じますので、およそ1時間半から2時間位で保持に入るような加熱時間が良好な結果となります。
このような温度コントロールを行うのもサイリスタ制御が最適になります。
弊社では、設備に関する御相談もお受けいたしておりますので、お気楽にご連絡をいただければ幸いです。
2016.09.07
硬さ測定が困難な製品について
アルミニウムの熱処理を行なった際、決められた方法で作業が行われたかを確認し、治具への詰め方や温度条件・保持時間が正しければ通常は合格品となります。
そして、硬さ測定をして最終的な合否判断を行うのですが、既に加工済みの製品または形状によっては硬さの測定が困難な場合があります。
例えば、板状の製品で厚さが1~5ミリ程度のものや、平らな面がなく不安定で硬さ試験機にうまくセット出来ない形状のものです。
小さな部品やネジ形状のものも測定が困難です。
これらの場合は、同じ材質の10~20ミリ角程度のアルミニウムを一緒に熱処理して、それを測定用のサンプルとする方法と、製品をバンドソーで切断して測定する方法があります。
どちらの場合も、だいたい製品を測定するのと同じ結果になるようです。
硬さの測定方法については、いつでもお気軽にご相談をいただければ幸いです。