2016.09.14
電気炉の温度制御について
弊社のアルミニウムの熱処理は電気炉を使用しています。
ヒーターに電気を通して発熱させて加熱するのですが、その制御方法にはサイリスタを使用しています。
サイリスタを使用することによって、ONとOFFの動作だけでなく、設定温度に近づくにつれてヒーターの出力が弱まり、設定温度を超えないように温度調整されます。
また、加熱してから保持に入る時に一旦温度が設定を超えてから戻る、オーバーシュートと呼ばれる現象もなくなります。
加熱から保持に入るときにオーバーシュートが起こると、ON・OFF制御の場合、一瞬ですが雰囲気温度が設定よりも高くなるため、製品への影響も多少あるかもしれません。
そして、加熱するときの昇温時間ですが、あまり早くても炉内の雰囲気温度ばかりが上昇して製品の温度とズレが生じますので、およそ1時間半から2時間位で保持に入るような加熱時間が良好な結果となります。
このような温度コントロールを行うのもサイリスタ制御が最適になります。
弊社では、設備に関する御相談もお受けいたしておりますので、お気楽にご連絡をいただければ幸いです。