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群馬県邑楽郡
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矯正作業について

2018.09.26
矯正作業について

アルミニウムの熱処理において、溶体化処理を行ったときに製品が変形することがあります。
そのような場合には、ハンマーで叩いて矯正して寸法を直す作業を行います。
それ以外でも、アニール処理で寸法を修正する場合もあります。

通常は、直線定規やスキマゲージを使って測定をしながら作業を行っています。
また、製品によってはハイトゲージとダイヤルゲージを使って製品の数カ所を測定しながら精密な矯正作業も行っています。

大きなアルミ鋳物の矯正は弊社で独自に作成した油圧のプレス機械を使用し、比較的小さなものなどはハンマーを使って作業します。

矯正の費用については、実際にやってみないとわからない事が多いので、事前に打ち合わせをさせていただいています。
例えば、板状の製品の片面だけを測定するときと両面を測定して矯正するときには技術も違いますので、それなりに熟練度も要求されます。

他社で難しいと言われた矯正品がある場合なども、お気軽にご相談をいただければと思います。

熱処理をしない製品や、油圧のプレス設備だけを借りたいということなど、ご要望がありましたら連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

2018.09.19
量産製品のお手伝いについて

今月は、自社の熱処理設備が使えないということで2社から短期間の受注が入っています。

1社は以前に熱処理をやっていた製品ですので、やり方は以前と同様です。

もう1社は急遽の依頼で、しかも以前にやったことの無いものでした。そのため、実体(実態)測定をすぐに行い、炉内の温度分布を確認した後にすぐに量産へと移行いたしました。

アルミ熱処理の炉の点検や補修などで製品を熱処理できないときには、ご連絡をいただければ弊社でも熱処理を行うことが可能です。

もし可能であれば、事前に時間をかけて打ち合わせを行い、炉内の温度分布などを確認してから行いたいのですが、急に社内で生産が間に合わない状況になった場合には、できる限りお手伝いをさせていただきたいと思っています。

1~2日、あるいは数か月という期間でも対応できるように、弊社でもスケジュールの調整を行っていくようにいたします。

アルミニウムの熱処理に関する件や、500℃あたりまで加熱するアルミニウム以外の製品などの相談も随時行っております。

いつでもお気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

2018.09.12
変則的な熱処理について

アルミ熱処理で、いくつか異なった条件でサンプルのテストを行うときがあります。

例えば、500℃で溶体化処理を行い、時効硬化処理の温度や時間を変えたい場合です。

160℃✕4時間
160℃✕6時間
180℃✕4時間
180℃✕6時間

このような場合、溶体化処理から時効硬化処理までの時間が空いてしまうと困る場合でなければ、溶体化処理は一緒に行い、時効硬化処理は別々に行う方法があります。

また、そのときに、160℃で2つのサンプルを同時に入れて、4時間後にひとつだけ取り出して、残りの6時間保持のものは後から取り出すこともできます。

厳密な熱処理にはなりませんが、製品の仕上げの参考になるのでこのような方法を取るお客様もいらっしゃいます。

炉の蓋を開けてひとつだけ製品を取り出す場合には、あらかじめ長く入れるサンプルは炉の奥に熱が冷めにくいような方法で置くようにします。

炉の蓋を開けた場合、炉内の空気は少し冷めますが、製品がすぐに冷めることはありません。そのまま保持を続けても大丈夫です。

これは、製品の数量が多かったり品物が大きいほうが安定します。

このような熱処理を行うメリットは、サンプルの熱処理の結果を早く知ることが出来ることと、熱処理の費用を安くできることです。

この実験のデータを元に正式な熱処理の温度と時間を検討する場合がありますが、サンプルの数量を増やした次の試験でも問題なく実験の通りの品質が再現されます。

他にも色々な工夫をしながら試作品のトライや量産向けの熱処理の考案なども行っております。

ご質問等がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

2018.09.05
安全・環境・コストダウン

「安全第一」

というのは会社を始めた当初から気をつけています。

社内で怪我が発生するとスタッフも辛いですし、納期が遅れたり他のスタッフへの負担もあります。

「事前の予防」

「社員教育」

に力を入れています。

また、コストダウンは仕事が安定してくるとコストの見直しについても考えるようになりました。

まずは安全、そして品質、それと同時に納期の約束を守ることが最優先で、それが出来てからコストダウンも考えるようになりました。

作業方法の見直し、適切な治具、工程の見直し、作業の標準化など色々とやっていくことがあります。

そして近年では「環境」についても力を入れています。

工場内の不要なものを廃棄し、整理・整頓を行うことから初めて、環境負荷についても考えるようになりました。

エコアクション21の認証を取得し、現在はさらにISO14001の認証取得に向けて活動を行っています。

廃棄物の削減、電気の使用量の抑制、環境の観点からの作業方法の見直しなど多岐に渡っています。

今後も継続してこのような活動を続けていきますので、何卒よろしくお願いいたします。