2019.01.30
矯正のタイミングについての動画を投稿しました
矯正のタイミングについての動画を投稿しました。
矯正は、熱処理を行う前や後に製品を叩いて修正する作業です。
通常は熱処理を行ってから矯正をしますが、まれに矯正を行ってから熱処理を行うものもあります。
矯正のタイミングについては、お客様と相談しながら行わせていただいております。
何かご不明な点などございましたら、お気軽にご相談いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
2019.01.23
作業の立ち合いについて
アルミニウムの熱処理のご依頼をうけての、お客様からのご要望で、「実際に熱処理するところを見てみたい」・「矯正作業に立ち会いたい」等の希望がございます。
その場合には熱処理を行う日程について打合せを行い、日時・時間を決めて作業いたしております。
また矯正作業の場合には溶体化処理の直後に行うため、お客様の来社される時間に合わせて炉から出る様に予定を立てます。
治具への詰替え作業や硬さ測定などに関しても、作業を行う時間を予め決めて行います。
製品の反りやダコンの確認や、実体温度測定の時などにも、実際に立ち会っていただき温度の確認をすることが可能です。
立ち合いについては、初物の時のご希望が多いですが、実際の熱処理作業、矯正作業を見てみたい場合等でもお気軽にご連絡いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
2019.01.16
人工時効硬化処理、焼戻し、焼きなましの違いについて
人工時効硬化処理、焼戻し、焼きなましの違いについてですが、熱処理に関しては温度と時間が異なっていて、その目的に応じたものになります。
アルミニウムの熱処理は鉄などの熱処理と内容が少し異なるのですが、目的が同じ場合には用語も同様になっています。
まず、人工時効硬化処理は、その名の通りで人工的に硬化させる処理です。これは、溶体化処理で500℃付近で保持してから急冷した製品を200℃付近で再度加熱することで過飽和に溶け込んだ元素を人工的に析出させます。
これによってアルミニウム合金の硬さを増すことが出来ます。
次は焼戻しです。
鋳造したアルミ製品は、組織的には不安定になっています。それを200℃あたりまで加熱して保持することで内部の状態を安定させるようにします。
鋳造したものや加工を行ったものには残留応力があり、その応力を開放させる熱処理です。
「ひずみ取り」とも言われるように、応力が無くなり組織が安定するときには製品の寸法が変化します。熱処理をしないまま加工すると時間が経過したり熱が加わったときに変形してしうので、先に変形させてから切削などの加工を行うことで、その後の寸法変化を抑えます。
基本的には硬さは熱処理前と同じです。
そして焼きなましです。
焼きなましは300℃以上の熱を加えることにより硬さを柔らかくします。鍛造する前や、パイプの曲げ加工の前に行ったりします。
結果的にはひずみも取れますので「ひずみ取り」と呼ぶ場合もあります。
この場合には熱処理後に硬さは柔らかくなります。
この3種類の熱処理は、結果として硬さが違ってきます。そのため、それぞれの目的によって選択します。
また、合金に含まれている成分によって出来るものとできないものがあったり、温度条件が異なったりします。
アルミ合金の種類と熱処理の目的によって色々なやり方がありますので、詳細についてはお問い合わせをいただければご相談させていただきます。
よろしくお願いいたします。
2019.01.09
新年のご挨拶
新年 明けましておめでとうございます。昨年中はいろいろとお世話になりました。
本年も、品質向上はもちろん、短納期など皆様のお役に立てるように社員一同、楽しみながら成長してまいります。
試作品や少量での熱処理、急ぎでの熱処理などご相談いただければ出来る限り、対応させていただきます。個人様の熱処理も歓迎致しております。
本年もお客様方々に喜んで満足していただけるよう努めてまいりますので、本年も、どうぞ宜しくお願い致します。