2020.02.05
アルミ熱処理の質別記号について
アルミニウムの熱処理では、「質別記号」というものを使います。
「アルミニウム合金の調質の種類」ということで、「調質」というのは冷間加工や熱処理などによって強度や成形性などを調整することです。これは、JISの規格で定められていて、JIS H0001になります。
いくつもの調整方法があるため、質別記号を使ってわかりやすくしています。
例えば、設計図面に「T6」と書かれていた場合には、その品物はT6という調質を行うという指示だとわかります。
また、出来上がった製品に「T6」と書かれていた場合には、T6の調質がされたものだということがわかります。
質別記号には「基本記号」というものがあって、だいたいの状態がわかります。
具体的には、「F」が製造したままの状態、特に何もしていないことです。
「O」は焼きなましされた状態、「H」は加工硬化したもの、「W」は溶体化処理をしたもの、「T」は熱処理によって他の質別記号のものとは違う安定なものにしたものという定義になっています。
その次に、「細分記号」というものがあって、さらにそれらを細かく分類しています。
それについては、次回もう少し詳しく説明をさせていただきます。