2023.08.09
硬さ測定について
アルミニウムの熱処理において、品質の合否判断のひとつとして硬さという基準があります。
弊社では、硬さを測定するときロックウェル(HRB)とブリネル(HB)の硬さ試験機を使用し測定しております。
ロックウェル試験機は、小さな球を製品に押し当てて出来たくぼみの深さを求める方法です。
ブリネル試験機は、10ミリの鋼球を500Kgの重さで押し付けて出来たくぼみの直径を拡大鏡で測定し換算表から硬さを求めます。
製品の形状によっては、硬さ試験機での測定が正確におこなえない場合があります。
例えば、板状の製品で厚さが数ミリ程度の物や、パイプ状の物などです。
場合によっては、バンドソーを使用して製品を測定しやすい様に切断して測定をおこないます。
ただ、切断してしまうと製品として使用することが出来なくなってしまいます。
また、製品に測定痕がついてしまうと困るお客様もいらっしゃいます。
その場合には、製品と同じ材質のテストピースを一緒に熱処理をして測定をおこないます。
測定方法や測定場所などは、事前にお客様と打ち合わせをおこない決めています。
お客様によっては、熱処理する前と後で硬さを測定して欲しいという要望も良くあります。
アルミニウムの熱処理について、ご質問等ありましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです。
よろしくお願いいします。
(記事作成 横田)