2024.04.24
熱処理時の製品の置き方について
アルミニウムの熱処理を行う際、変形について良く聞かれる事があります。
鋳物はT6処理(溶体化処理)をおこなうと変形が発生しやすくなります。
特に板状の長い製品や、厚みの薄い箱状の製品は変形が大きくなることが多いです。
また、T5処理の場合でも変形は発生することがあります。
その為、熱処理をおこなう時の製品の置き方(治具へのセット)は重要になります。
板状・パイプ形状の製品は立てて熱処理することで変形を少なくすることが可能です。
実際は、全く変形しないということはないので、置き方を色々変えながら変形が最小限になるようにしています。
また、複雑な形状の製品では、実際に熱処理をおこなってみないと分からないことが多くあります。
熱処理後の加工で、多少変形していても大丈夫な製品の場合は良いのですが、多少でも変形すると加工不良になってしまう場合には、矯正作業をおこない正確な寸法にします。
アルミニウムの熱処理で、ご質問等ございましたらお気軽お問い合わせいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(記事作成 横田)
2024.04.17
ゴールデンウィークのお休みについて
弊社のゴールデンウィークのお休みは、5/3(金)~5/5(日)になります。
4/29(月)~5/2(木)・6(月)は営業の予定になっておりますが、設備のメンテナンス等を予定しております。また、お取引しているお客様もお休みになる為、仕事量によっては早上がりやお休みになる場合がございます。
お休み期間中、お急ぎでのアルミニウム熱処理などございましたら、早めにご連絡をいただければ対応させていただきます。また、納品・引取りにつきましても、ご連絡をいただければ幸いです。
製品の発送につきましては、運送会社様のお休みもございますので、ご希望の納期に添えない場合がございますが、宅急便での発送は出来ますのでご連絡をいただければ対応させていただきます。
アルミニウム熱処理についてのご相談などございましたら、お気軽にいつでもご連絡をいただければ幸いです。
宜しくお願い致します。
(記事作成 堀越)
2024.04.10
アルミ熱処理設備点検について
日々の作業を効率よく進めるために、設備や身の回りの使用する治具などを点検することも大事な仕事です。
熱処理炉に製品を入れる時に使用するバスケットの点検もあります。
熱処理炉の大きさに種類があり、それに合ったバスケットを使用するため、バスケットの形や大きさは様々です。
使用する頻度にもよりますが、回数を重ねていくとバスケットの溶接部分が脆くなっていくため、日々点検をして、異常があれば、すぐに溶接をして対処します。
弊社の設備に溶接機があるので、溶接などは社内で行います。
フォークリフトやクレーン、検査器具などの重要項目は自分たちで点検もしますが、社外に依頼して、校正を取ります。
新規のお客様から、品質基準など保たれているか監査などがある場合にも対応可能にするため設備の手入れは怠らないよう日々注意しています。
アルミ熱処理の事でご質問等ございましたらお気軽にご連絡いたただければ幸いです。
宜しくお願い致します。
記事作成(丸山)
2024.04.03
テストピースを使用して温度測定
アルミニウムの熱処理では、炉内の製品の温度測定を行う事があります。
通常は、製品に穴を開けて温度センサーを取り付けて行う事が多いですが、製品がとても小さかったり、薄い等、製品を使用して温度測定が出来ない場合があります。
その時に、同じ材質であれば問題はないのですが、同じ材質を用意出来なかった場合には、違う材質のアルミニウム片をテストピースとして使用することがあります。
単純に炉内の実体温度を測定するだけであれば、アルミニウム合金でしたら、材質の違いによる変化はほとんどありません。
量産前の試作品など、温度測定の結果と硬さの関係を知る目的の場合には、テストピースと製品の材質は同じである必要があります。
製品に穴を開けて温度センサーを取り付け温度測定を行うことは、熱処理のデータとしては大変参考になります。
アルミニウム熱処理の試験、ご質問等いつでもお気軽にお問い合わせいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
(記事作成 横田)