2024.11.27
加工のタイミングについて
アルミニウムの熱処理は、製品を作る工程の中の1部になります。
熱処理のタイミングは、前工程と後工程によって異なります。
例えば、焼鈍処理をして製品を軟らかくしてから加工を行い、その後で強度を出すためにT6処理を行ってから、仕上げの加工を行ったりします。
通常は、熱処理の後で加工をするお客様が多いです。
T6熱処理の場合、溶体化処理の水冷時には製品が軟らかくなっている為、加工後の製品ではキズやダコンなどが発生しやすいので、キズ防止対策も必要になります。
熱処理工程のなかで、加工というと主に矯正作業などがあります。
T6処理の場合には、溶体化処理の水冷直後に矯正作業を行い製品が硬くなる前(4時間くらい)に矯正を終らせます。
T5処理の場合には、熱処理前に矯正作業を行って良いように感じますが、熱処理前に矯正をしてしまうと応力除去の関係で寸法が変化してしまう場合がありますので熱処理後に矯正を行います。
このように、どのタイミングで加工をするかということもありますので、ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(記事作成 横田)