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アニール処理と焼鈍処理

2025.03.12
アニール処理と焼鈍処理

最近、アニール処理と焼鈍処理についてのお問合せやご依頼が増えております。

図面にアニール処理と記載されている場合は、焼鈍処理(焼きなまし)かT5処理のどちらかの処理になります。

焼鈍処理(焼きなまし)とも言われております。材質にもよりますが、345℃~415℃くらいの温度で熱処理を行います。熱処理をする事で硬さが柔らかくなり、応力除去もされます。応力除去や加工前に製品を柔らかくして加工しやすくするなどの目的で熱処理を行います。

T5処理は、応力除去や歪みの除去だけを目的として行います。硬さはほぼ変わりません。材質にもよりますが、T5処理は200℃前後の低めの処理温度になります。

焼鈍処理の事を「アニール処理」と呼ばれる場合がある為、弊社ではお問合せやご依頼をいただいた場合、目的や焼鈍処理かT5処理かの確認をさせていただいております。指定の温度条件がある場合には、その温度条件で熱処理させていただきます。

熱処理前と熱処理後の硬さ測定なども対応させていただいておりますので、ご要望などございましたらご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。

(記事作成 堀越)