2016.09.21
熱処理用の治具管理について
アルミニウムの熱処理設備には、バッチ式と連続炉と呼ばれる物があります。弊社の熱処理炉はバッチ式と呼ばれる物で、1回ごとに製品をまとめて熱処理する方法です。
バッチ式の熱処理炉の場合には、バスケットと呼ばれる網カゴにアルミ製品を入れて、バスケットごと熱処理炉に入れて加熱します。
熱処理用のバスケットは、鉄製かステンレス製ですが、加熱や冷却を繰り返しているので変形したり溶接が取れたりしてしまいます。弊社では、バスケットにもよりますが、3ヶ月程度に点検をして補修しています。
点検周期については、バスケットの治具ごとに異なっていて、使用頻度の高く傷みやすい治具は点検周期を短く設定しています。治具が壊れているのを発見してから直す場合には急ぎの仕事になってしまい計画が立てられませんが、点検
の計画を立てて作業を行えばスムーズに行うことが出来ます。そして、作業結果を記録に残して点検周期の見直しなどにも役立てています。
弊社では、必要に応じて治具の製作も行なっております。熱処理や治具製作などのご質問などありましたら、お気軽にご連絡いただければ幸いです。宜しくお願いします。