2018.05.09
JIS規格外の熱処理について
JIS規格では金属熱処理についても色々な規格が制定されています。
アルミニウムの熱処理については、手法や質別、検査方法などが制定されており、温度条件については「標準的な熱処理の温度」として表にされています。
アルミニウムの熱処理は、基本的にはこの表を基準に行うことが多いのですが、場合によっては熱処理条件を変更することがあります。
たとえば、焼なましなどで
「もう少し硬さが柔らかくならないか」
という要望があった場合には加熱の温度を上げることがあります。
基準になるのは実体(実態)測定をしたときの「製品の実際の温度」です。
電気炉の設定については、製品の形状や重量で変わってきますので規格通りに行わないことが多くあります。
製品の機械的な性質の調整や、切削加工やプレス加工を行うときの硬さの調整など、気になることがございましたらご相談をいただければと思います。
よろしくお願いいたします。