2023.05.24
マグネシウム合金の熱処理について
弊社は、アルミニウムの熱処理を主に行っておりますが、今まで他の素材の熱処理のご依頼をいただき、熱処理をさせていただきました。
プラスチックやコンクリート製品の耐熱試験・表面の乾燥状況の確認などです。
ここ最近は、マグネシウム合金についてのお問合せやご相談が増えております。マグネシウム合金は、アルミニウムよりも軽く、カメラのボディやノートパソコン・スマートフォンなど一般的な素材として認知度が高いと思います。自動車部品としては、ステアリングやエンジンなどの用途もございます。
私の中でマグネシウム合金の熱処理は危険と思っておりました。実際にマグネシウムは発火しやすい特徴がございます。特に細かい粉末状態ですと簡単に燃えてしまいますので、切削作業などの作業は取扱いを気を付けなければなりません。また、燃えているマグネシウムに水をかけると激しく燃焼したり、水素爆発を起こす危険性もございます。ただ、通常の熱処理では、そのような危険はございません。
先日もお問合せをいただいた新規のお客様からのご依頼で、AZ31材の板材をアニール処理させていただきました。
アルミニウムは、もちろん、それ以外の素材などでの熱処理のご依頼やご質問などございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。
(記事作成 堀越)