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昇温時間について

2025.02.12
昇温時間について

アルミニウムの熱処理を行うときに、昇温時間はどれぐらいかを質問される時があります。

だいたい、1時間半から2時間半ぐらいが多いのですが、小さなものを熱処理する場合には、炉が温まっているときなどは30分ぐらいで設定温度に到達することがあります。

アルミニウムは、それぞれの合金によって設定温度が違いますが、その温度に到達してから保持をすることで効果が出ます。

それなので、その温度に到達していない状況ですと、何時間温めていても変化はありません。

理論的には昇温時間は短くても長くても問題はありません。

ただ、炉の中に入っている品物が多いときには、中の方が温まりにくいという事があります。

そのため、もしもすぐに温度を上げようとすると、外側が目的の温度に達しても内部が温まっていない状況になってしまいます。

その対策としては、ゆっくりと温めていくことになります。

昇温時間がゆっくりだと、外側と内側の温度差が少なくなります。

しかし、あまり昇温時間を長くしてもコストの問題が出てきますので、実態(実体)測定を行った結果から考えても、だいたい1時間半から2時間半ぐらいで目的の温度に到達するスピードがちょうどよいということになりました。このときの温度は雰囲気での測温になります。

それを実現するために、温度制御のコントローラで設定をして熱処理を行っています。

昇温時間や保持時間に関するご質問等がございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願い致します。