2025.03.05
熱処理条件をAIで調べる
最近はAIの進化が凄いですね。アルミニウムの熱処理に関しては、JISの規格に無い熱処理に関しても回答を得られたりします。
1年ぐらい前だったか、ChatGPTを使い始めた頃は情報が古かったり間違っている事も多かったのですが、最近はAIの競争が激しいためか正確な情報が得られるようになってきました。
MicrosoftのCopilot、GoogleのGeminiの他にもPerplexityやClaude、最近はX(Twitter)のGrokも出ましたし、画像生成やキャッチコピー、表の作成やブレインストーミングなども出来るようになっています。
ただ、例えばアルミニウムの熱処理で言えば、一般的に知られていないノウハウもありますので、今のところはすべての情報が得られるということでは無いと思います。
アルミニウムの熱処理についての研究論文もたくさんありますが、現場で色々な実験をしたり、ふとしたアイディアで行ったものなどは、その情報をインターネットでオープンにしない限りは独自ノウハウとして残ります。
職人さんの力量なども、かなりデータ化や機械化されてきているとは思いますが、それが難しい分野もあると思います。
ただ、一般的に入手可能な情報についてはAIの出現で飛躍的に精度が上がったと感じています。
例えば「A6061のT6の温度条件と、注意するポイントは?}というようなプロンプトを入れてみて、どのような回答を得られるのかも非常に興味深いです。ちなみに、T6の温度条件については「実体温度」と「雰囲気温度」とで分けて考えた方が良い場合の方が多いので、それについて回答してもらえるAIが出てくるようになると素晴らしいと思います。
アルミ熱処理について、AIに聞いても回答に満足を得られない場合には、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(記事作成:森)