2012.12.20
硬さの試験について
アルミニウムの熱処理は色々な目的により熱処理方法も異なりますが、その中で「強度を変える」という熱処理があります。元の合金よりも硬くする場合と、柔らかくする場合があります。(硬さに変化の無い熱処理を行う場合もあります。)
そのときに、硬さに変化があったかどうかを測定するために「硬さ試験機」を使います。
アルミニウムの硬さ測定は、ブリネルとロックウェルを用いるのが一般的です。
ブリネルの場合には10ミリの鋼球を500kgの重さで押し付けてできた穴の大きさをマイクロスコープで見て測定します。
ロックウェルの場合は、手動で測定してメーターを読む方式と、自動で測定して結果がデジタル表示される方式の2種類の測定器を使用しています。
製品の形状や材質などにより、2種類の硬さ試験機を使い分けています。また、大きなものや測りにくいものはハンディタイプのブリネル硬さ試験機を使用することがあります。ハンディタイプは検定を受けることはできませんが、定期的に精度をチェックして使用しています。
弊社の硬さ試験機は検定は2年に1度ですが、1週間に1度、標準試験片を測定して確認しています。
硬さ試験につきましても、何かご質問等がございましたらお気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。