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アルミ熱処理炉と治具の寸法について その⑤

2023.11.15
アルミ熱処理炉と治具の寸法について その⑤

今回でシリーズ5回目です。

先日、お客様の問い合わせで大きな製品の熱処理が可能か炉の寸法を知りたいと連絡がありました。

弊社で一番大きな炉は。箱型、流気式電気炉で180kWです。

有効寸法が、W2000×H1,500×Ⅼ3,500mm

T4、T6熱処理使用治具寸法 W2000×H1,150×L2,500mmで少し狭くなります。

T5、焼鈍などは、W2,000×H1,400×L3,500mmになります。

またクレーンの耐荷重の関係で製品と治具を合わせて2トン未満となります。

今までの実績としてはT5や、焼鈍、などの熱処理に使用されることが多いようです。

アルミ熱処理について気になる点などございましたらお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

(記事作成 丸山)

2023.11.08
品質月間

 

 

毎年11月は品質月間です。2023年の今年は第64回になります。

弊社でも工場に旗を掲示しており、11月からはスタッフ全員バッジをつけて作業をしております。

日頃より、品質の維持と向上を意識しながら作業を行っておりますが、このような機会にもう一度品質への取り組み方や、作業のやり方などを見直していこうと思います。

アルミニウムの熱処理の場合には硬さを規格内に入れる事はもちろん、製品へのキズや打痕の他に熱処理炉内の温度分布にも注意をむけていかなくてはなりません。

そのため、毎日の打ち合わせや、勉強会などを随時行い、品質の維持、向上に取り組んでいます。

アルミニウムの熱処理などでご質問がございましたらお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

宜しくお願い致します。

(記事作成 高野)

2023.11.01
アルミ製品を雨に濡らさないこと

アルミニウムの熱処理を行うために、お客様から大事な製品をお預かりします。

トラックへの積み下ろしのときなどに雨が降っているときにはシートをかけて保護を行います。

また、一時的に工場の外に製品を置くことがありますが、雨が振りそうなときには工場内に搬入します。

アルミ鋳物の場合は特に雨に濡れると製品の色が黒くなることがあります。

T4、T6、T7の熱処理を行うときには急冷をするために水槽に入れますが、その後すぐに人工時効硬化処理の工程に進みますので、濡れていてもすぐに乾燥されます。

しかし、雨に濡れてしまうと変色するため、製品を濡らさないように普段から取り扱いには充分に気をつけています。

アルミニウムの熱処理に関して、何かご質問がございましたら、いつでもお気軽にご連絡をいただければ幸いです。

また、弊社の熱処理設備はアルミニウム以外にも対応出来ますので、それについてのお問い合わせも歓迎しています。

よろしくお願い致します。

 

(記事作成:森)

2023.10.22
量産前の試作について

アルミニウム熱処理で、試作品の熱処理をお願いされることがあります。

例えば、アルミニウム製品を熱処理した場合の変形等の影響を知りたいときには、2個から10個て程度で、熱処理後に加工工程をおこなう試作のときには、30個から100個程度で処理を行うことが多いです。

また、熱処理条件を調べる為には温度と保持時間を変えながら複数回熱処理をおこないます。

熱処理条件を調べる試作は、製品に直接、温度測定用のセンサー(熱電対)を取り付けて、3ヶ所から12ヶ所程度を測定して、最適な温度条件を探していく作業を行います。

その際、温度の測定場所によりバラツキがある場合は、治具への製品の詰め方を変更しながら熱処理条件を探します。

したがって、量産開始のときは、温度測定試験の結果をもとに製品の詰め方、設定温度、保持時間を決定し、作業標準書を作成してそれに従って作業をする事になります。

アルミニウム熱処理に関して、色々なご相談をお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

(記事作成 横田)

2023.10.18
矯正作業や熱処理作業の立ち合いについて

先日、自社にアルミ熱処理設備をお持ちの新規のお客様から「試作品を熱処理したら製品が歪んで反ってしまって困っている。矯正してもらえないか。」とご連絡をいただき、その日の午後、見本の製品を持って来社してくださいました。そこで実際に製品の歪み・反りを確認し、矯正作業・立会時間などの打ち合わせを行いました。お客様で矯正作業後に確認をする治具を製作してくださり、初めは試しの2個の矯正作業・確認、翌日に残りの製品の矯正作業・確認。2日間お客様立ち合いで行いました。

そして矯正作業後に「浸透探傷試験(カラーチェック)」をお客様が弊社で行い、見学させていただきました。

浸透探傷試験とは、製品表面の割れや穴の内部に浸透液を染み込ませ、内部に浸透した液を現像剤によって吸い出す事で微細な割れなどを検出する非破壊検査の事です。

私は、「浸透探傷試験(カラーチェック)」がどんな試験なのか、よくわかりませんでした。お客様が試験の事をわかりやすく説明してくださり、初めて実際にやっている所を見させていただきました。またひとつ勉強になりました。浸透探傷試験の結果、割れなどは無く、お客様に喜んでいただけました。

弊社では、矯正作業・熱処理作業・実態測定(実体)などの立ち合いも行っておりますので、お気軽にご相談していただければ幸いです。宜しくお願い致します。

(記事作成 堀越)