2021.09.15
YouTubeに動画をアップしました。
アルミニウムの熱処理をするときに、機械加工をするのは熱処理の前がいいのか後がいいのかと聞かれることがありますので、動画を作りました。
2021.09.08
点検について
アルミニウム熱処理の設備では、各種の点検が必要になります。
毎日使用しているのはフォークリフト、天井クレーン、測定器、検査器具などです。
フォークリフトは年1回、天井クレーンは年2回、業者にお願いして点検整備を行っております。
測定器は、炉内の温度を測る熱電対、温度調節計、記録計などがあります。
また、硬さを測定するものはロックウエル式とブリネル式の2種類の試験機があります。
硬さ試験機については、専門の業者にお願いしております。
社用車やトラックなどは車検のときに点検整備をしてもらいます。
アルミニウムの熱処理に関して、疑問などございましたらいつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
2021.09.01
熱処理治具について
弊社では、様々な材質・様々な大きさの製品の熱処理をおこなっております。熱処理の種類も様々です。
熱処理の種類・製品の大きさ・製品の量によって使用する熱処理炉・治具が異なります。弊社には様々な治具があり、社内ではバスケットと呼んでおります。社内で制作した治具もたくさんありますし、メンテナンスなども社内で行っております。
現在、熱処理させていただいている製品で約Φ20mm☓35mmくらいの製品があり、バスケットに詰める際、鉄のパンチング板で仕切りをし、数段に分けて熱処理を行っております。焼入れを行う為、鉄のパンチング板では錆びてしまうので耐熱塗料を塗って使用しようしておりましたが焼入れを繰り返して塗料が剥がれてしまい、製品に錆がついてしまう心配がありました。そこで鉄のパンチング板からステンレスのパンチング板に変更しました。ステンレスのパンチング板は値段が高いですが、錆がつく心配もなくなり熱処理を行う事が出来ております。
鉄のパンチング板
ステンレスのパンチング板
アルミニウムの熱処理について何かございましたらいつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。
2021.08.25
加工のタイミングについて
アルミニウムの熱処理は、製品を作る工程の中の1部になります。
熱処理の前工程と後工程は製品によって異なります。
例えば、焼鈍の熱処理をして軟らかくしてから鍛造を行い、その後で強度を出すためにT6熱処理を行って、その後に切削加工を行ったりします。
切削加工のタイミングは熱処理の前がいいのか、後がいいのか、という質問も受けることがあります。
通常は熱処理の後で加工をすることが多いとお伝えしています。
熱処理で変形することもありますし、溶体化処理で水冷のときには製品が傷つきやすいので傷防止をしないといけません。また、強度を増す熱処理の場合には切削がやりやすくなるという方が多くいらっしゃいます。
また、熱処理中の加工のタイミングと言うと矯正加工になります。
T6処理の場合には、溶体化処理の水冷の直後に矯正作業を行います。時間が経つと硬くなりますので、その前に矯正を行います。そして、その後に人口時効硬化処理を行います。
T5処理の矯正の場合には、熱処理後に矯正を行います。熱処理前に矯正を行うと、応力除去の関係で寸法が変化することがあります。それなので、応力が取り除かれた状態で矯正を行います。
T6の場合には、溶体化処理の時に歪みが取れますので、その後に矯正をして焼戻しを行っても寸法に変化はありません。
このように、どのタイミングで加工するかということもありますので、何か疑問などございましたら、お気軽にお問い合わせをいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
2021.08.18
硬さの換算表についての動画をアップしました。
アルミニウムの熱処理では、T6処理など硬さを増す熱処理を行った後に硬さ試験をします。
その結果で合否を判定するのですが、硬さの測定にはいくつかの種類がありますので、測定値について他の硬さ測定の値に換算するときがあります。
それについて、少し話をしてみました。