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熱処理条件の管理について

2024.10.09
熱処理条件の管理について

弊社では、お客様から製品が入荷したり入荷予定の連絡がきたら「熱処理管理シート」を作成しております。

熱処理管理シートには、品名・数量・バスケット(治具)に詰めた人・炉に入れた日付や時間・検査結果などを工程ごとに記入しております。熱処理管理シートは、入荷から検査の時まで製品を一緒です。

その熱処理管理シートには、現品票を貼っております。弊社では、たくさんのお客様の様々な材質・処理条件のアルミニウム熱処理を行っております。その処理条件の全てを覚える事はとても大変ですし、勘違いで間違いにつながってしまう事になってしまいます。その為、弊社では、お客様ごとに熱処理管理シートを作成し、お客様の製品ごとに機械で管理しております。お客様のバーコードを読み取ると、そのお客様の製品の情報が印刷された現品票が出てきます。その現品票を熱処理管理シートに貼り、熱処理条件などを管理しております。

熱処理管理シートのコピーやチャート紙のコピーなども納品時にお渡しする事は可能ですので、ご相談いただければ幸いです。アルミニウム熱処理についてのご相談などございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。

(記事作成 堀越)

2024.10.02
アルミの変形を直す事について

アルミニウムの熱処理を行うときに、たとえばT4やT6の溶体化処理を行ったときに製品が変形する場合があります。

溶体化処理を行うときの変形の原因としては、約500℃の熱によって変形が起こる場合と、水槽に入れて急冷するときに変形が起こる場合があります。

その他には、製品を同時にたくさん入れたことによって荷重がかかって変形することもあります。

対策としては、製品を熱処理炉に入れるときの向きや詰め方を工夫したり、専用の治具を作るなどを行います。

変形防止のために、たとえば円形のお椀のような形状の製品は丸いリングを入れたり、平行度が保てない製品は棒で支えたりします。

板の場合には厚い鉄板に挟んだりすることもあります。

また、何も対策をせずに溶体化処理を行い、水冷が終わった直後にハンマーで叩いて矯正を行って直すこともあります。

大きな製品は弊社で独自に作った油圧の矯正マシンを使うこともあります。

また、鋳物などでお客様が鋳造した段階で変形していることもあります。

その場合には、たとえばT5やアニール処理の場合には弊社で矯正を行います。

アルミニウムの製品によって、矯正のやり方が変わってきますので、事前にお問い合わせをいただけますと幸いです。

アルミ熱処理についてのご質問は、いつでもお受けしておりますのでお気軽にご相談いただければと思います。

よろしくお願いいたします。

(記事作成:森)

2024.09.25
工場見学について

弊社のアルミニウム熱処理の工場は、いつでもご見学可能です。

また、熱処理をおこなう際の治具へのセットや矯正作業をするときに立ち合いをすることもできます。

実際の熱処理作業や検査工程なども、工場内で見ることができますので、ご希望がございましたらいつでもご連絡をいただければと思います。

ご見学の際は、一部秘密保持契約をしているお客様の製品についてはシートを掛けたり、熱処理の条件を見えないようにしているものがありますが、他の製品についてはご覧いただいて大丈夫です。

写真や動画の撮影につきましては、お客様の製品に関しては撮影されないようにお願いをさせていただいておりますが、熱処理作業の様子や設備などは撮影可能です。

その他、何かご希望などがございましたらお気軽にご連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

(記事作成 横田)

2024.09.18
定期訓練を行いました。

9月1日は防災の日でした。

弊社では、ISO14001 8,2「緊急事態への準備及び対応」に基づき、毎年9月1日を定期訓練としております。

弊社で使用しているアルミニウムの熱処理炉は電気炉なので火は使用しておりませんが、治具や設備の修理などで溶接作業を行います。工場内・事務所に消火器を配置し、工場内には消火設備も配置しております。

今年は、9月1日が日曜日だったので9月2日にスタッフ全員で消火器の使い方や避難経路や緊急連絡先などを再確認しました。

最近は異常気象でのゲリラ豪雨による冠水や落雷による火災や停電など緊急事態な事が多くなっております。社内だけではなく、様々な緊急事態時にパニックにならず、対応できるようにしていきたいと改めて思いました。

アルミニウムの熱処理でお困りな事がございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。

(記事作成 堀越)

2024.09.11
変色の原因について

アルミニウムの熱処理で表面が黒くなる原因についてのお問い合わせがありました。

すでに回答はしておりますが、ここに掲載することにいたしました。

変色の原因は、主に4つあります。

1.鋳造品における離型剤の残りの影響

2.鋳物製品を屋外等で放置して雨に濡れた場合

3.鋳物(低圧鋳造を含む)の熱処理で人工時効硬化処理後に表面が黒っぽくなる場合がある

4.溶体化処理を2回以上行った場合

上記の他にも原因はあると思いますが、とりあえず代表的なものです。

3の人工時効硬化処理後に表面が黒っぽくなる、あるいは表面がくすんだ感じになる件については、弊社の独自の方法で軽減できる場合がありますのでご相談をいただければと思います。

アルミニウムの熱処理について、何かご質問等がございましたらご連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願い致します。

(記事作成:森)